『Metallica – メタリカ』はメタリカが発表した5枚目のオリジナル・アルバム
『Metallica – メタリカ』は、アメリカのヘヴィ・メタル・バンドのメタリカ(Metallica)が発表した5枚目のオリジナル・アルバムである。黒色のアルバム・ジャケットから、通称『ブラック・アルバム』とも呼ばれている。アメリカでの発売日は1991年8月12日。プロデューサーはボブ・ロック(Bob Rock)、ジェイムズ・ヘットフィールド、ラーズ・ウルリッヒが担当。 アルバムには全部で12曲が収録されている。
メンバー
- ジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield) リード・ボーカル/リズム・ギター
- カーク・ハメット(Kirk Hammet) リード・ギター/バッキング・ボーカル
- ジェイソン・ニューステッド(Jason Newsted) ベース/バッキング・ボーカル
- ラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich) ドラムス
収録曲
01.「Enter Sandman – エンター・サンドマン」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ/ハメット
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉1991年にアルバムからの1枚目のシングルとしてリリースされた曲。アメリカのチャートで最高16位を記録。イギリスのチャートで最高5位を記録。
02.「Sad But True – サッド・バット・トゥルー」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉1993年にアルバムからの5枚目のシングルとしてリリースされた曲。アメリカのチャートで最高98位を記録。イギリスのチャートで最高20位を記録。
03.「Holier Than Thou – ホゥリアー・ザン・ザウ」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉アルバムの収録曲の中で演奏時間が一番短い曲(3分47秒)。
04.「The Unforgiven – ジ・アンフォーギヴン」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ/ハメット
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉1991年にアルバムからの2枚目のシングルとしてリリースされた曲。アメリカのチャートで最高35位を記録。イギリスのチャートで最高15位を記録。
05.「Wherever I May Roam – ホェアエヴァー・アイ・メイ・ロウム」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉1991年にアルバムからの4枚目のシングルとしてリリースされた曲。アメリカのチャートで最高82位を記録。イギリスのチャートで最高25位を記録。
06.「Don’t Tread on Me – ドント・トレッド・オン・ミー」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉「ナショナル・レビュー」の「最も偉大な保守派ロック・ソング50曲」において、この曲が第9位に選ばれた。
07.「Through the Never – スルー・ザ・ネヴァー」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ/ハメット
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉
08.「Nothing Else Matters –ナッシング・エルス・マターズ」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉1991年にアルバムからの3枚目のシングルとしてリリースされた曲。アメリカのチャートで最高34位を記録。イギリスのチャートで最高6位を記録。この曲のオーケストラのアレンジは、マイケル・ケイメン(Michael Kamen)が行っている。
09.「Of Wolf and Man – オブ・ウルフ・アンド・マン」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ/ハメット
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉
10.「The God That Failed –ザ・ゴッド・ザット・フェイルド」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉
11.「My Friend of Misery – マイ・フレンド・オブ・ミゼリー」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ/ニューステッド
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉アルバムの収録曲の中で演奏時間が一番長い曲(6分48秒)。ベーシストのジェイソン・ニューステッドがこのアルバムで作曲に参加した唯一の曲。
12.「The Struggle Within –ザ・ストラグル・ウィズイン」
〈作詞・作曲〉ヘットフィールド/ウルリッヒ
〈リード・ボーカル〉ジェイムズ・ヘットフィールド
〈曲について〉アルバムの一番最後に収録されている曲。
『Metallica – メタリカ』をソング・ライターの比率で見ると、以下のとおり。
- ヘットフィールド/ウルリッヒ名義の曲(7曲) = 58.3%
- ヘットフィールド/ウルリッヒ/ハメット名義の曲(4曲) = 33.3%
- ヘットフィールド/ウルリッヒ/ニューステッド名義の曲(1曲)= 8.3%
世界10カ国のアルバム・チャートで1位を記録
『Metallica – メタリカ』は、アメリカやイギリスなど世界10カ国のアルバム・チャートで1位を記録し、日本では最高3位を記録した。
2012年までにアメリカだけで1600万枚以上の売上を記録していて、メタリカのアルバム史上一番売れているアルバムである。
アルバムジャケットについて
『Metallica – メタリカ』のアルバム・ジャケットは、黒地に「バンドのロゴ」と「ガズデン旗」が黒色でデザインされている。ガズデン旗(The Gadsden flag)とは、アメリカの国旗で、黄色地に「ガラガラヘビ」が描かれていて、その下に「DONT TREAD ON ME」の文字が入っているものである。
デザインに関するクレジットがないので、デザイナー等は不明。バンドのメンバー自身がデザインを手掛けたと思われる。