『Jazz』はQueenが発表した7枚目のオリジナル・アルバム
『Jazz – ジャズ』はQueen(クイーン)が発表した7枚目のオリジナル・アルバムである。イギリスでの発売日は1978年11月10日。プロデューサーはロイ・トーマス・ベイカーとクイーンが担当。 アルバムには全部で13曲が収録されていて、1~6曲目までがアナログ・レコードのA面にあたり、7~13曲目までがB面にあたる。
収録曲
01.「Mustapha – ムスターファ」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉歌詞は英語、アラビア語、ペルシャ語などが混ざったもの。
02.「Fat Bottomed Girls – ファット・ボトムド・ガールズ」
〈作詞・作曲〉ブライアン・メイ
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー&ブライアン・メイ
〈曲について〉「Bicycle Race」との両A面シングルとして1978年10月13日にリリースされた曲。イギリスのシングル・チャートで最高11位を記録。
03.「Jealousy – ジェラシー」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉ピアノを中心にしたバラードで、嫉妬心がテーマになっている。ブライアン・メイがテープエコーのエフェクターを使用して、独特の音色を出している。
04.「Bicycle Race – バイシクル・レース」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉「Fat Bottomed Girls」との両A面シングルとして1978年10月13日にリリースされた曲。イギルスのシングル・チャートで最高11位を記録。ユーモラスな歌詞と急速なテンポの変化が特徴。
05.「If You Can’t Beat Them – うちひしがれて」
〈作詞・作曲〉ジョン・ディーコン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉ストレートなロック・ソング。
06.「Let Me Entertain You – レット・ミー・エンターテイン・ユー」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉速いテンポとエネルギッシュな演奏が特徴。
07.「Dead on Time – デッド・オン・タイム」
〈作詞・作曲〉ブライアン・メイ
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉アルバムのB面の1曲目に収録された曲。非常に速いテンポのハードロック・ソング。
08.「In Only Seven Days – セヴン・デイズ」
〈作詞・作曲〉ジョン・ディーコン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉アルバムからの3番目のシングル「Don’t Stop Me Now」のB面として、1979年1月26日にリリースされた曲。イギリスのシングル・チャートで最高9位を記録。歌詞は、一週間の短い間に恋に落ちるという内容のもの。
09.「Dreamer’s Ball – ドリーマーズ・ボール」
〈作詞・作曲〉ブライアン・メイ
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉ブライアン・メイが、アメリカのミュージシャンで俳優のエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)に捧げた曲。
10.「Fun It – ファン・イット」
〈作詞・作曲〉ロジャー・テイラー
〈リード・ボーカル〉ロジャー・テイラー&フレディ・マーキュリー
〈曲について〉アルバムから4番目のシングルのB面としてリリースされた曲。ファンクとディスコの要素を取り入れた曲。
11.「Leaving Home Ain’t Easy – 去りがたき家」
〈作詞・作曲〉ブライアン・メイ
〈リード・ボーカル〉ブライアン・メイ
〈曲について〉ブライアン・メイが曲制作をし、リード・ボーカルも担当した曲。別れと新しい出発をテーマにしたもの。
12.「Don’t Stop Me Now – ドント・ストップ・ミー・ナウ」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉アルバムから3番目のシングルのA面として、1979年1月26日にリリースされた曲。イギリスのシングル・チャートでは最高9位を記録。エネルギッシュでポジティブな歌詞が特徴。後に映画やCMでも多く使われ、Queenの代表曲となった。
13.「More of That Jazz – モア・オブ・ザット・ジャズ」
〈作詞・作曲〉ロジャー・テイラー
〈リード・ボーカル〉ロジャー・テイラー
〈曲について〉ロジャー・テイラーが曲制作をし、リード・ボーカルも担当した曲。アルバムのいくつかの曲の断片がリフレインとして使われている。
『Jazz – ジャズ』をソング・ライターの比率で見ると、以下のとおり。
- フレディ・マーキュリー名義の曲(5曲) = 38.5%
- ブライアン・メイ名義の曲(4曲) = 30.8%
- ロジャー・テイラー名義の曲(2曲) = 15.4%
- ジョン・ディーコン名義の曲(2曲) = 15.4%
イギリスのアルバム・チャートで最高2位を記録
『Jazz – ジャズ』のイギリスのアルバム・チャートでの最高位は2位である。イギリスのアルバム・チャートに1978年11月25日付で28位に初登場して、1978年12月2日付のチャートで最高2位を記録した。チャートには29週間チャート・インした。
アルバム・ジャケットについて
『Jazz – ジャズ』のアルバム・ジャケットのデザインは、イギリスのデザイン・グループ、クリーム(Cream)が担当した。クリームは、クイーンの8枚目のアルバム『The Game – ザ・ゲーム』のアルバム・ジャケットも手掛けている。