『Innuendo』はQueenが発表した14枚目のオリジナル・アルバム
『Innuendo – イニュエンドウ』はQueen(クイーン)が発表した14枚目のオリジナル・アルバムである。イギリスでの発売日は1991年2月5日。プロデューサーはクイーン&デヴィッド・リチャーズ。アルバムには全部で12曲が収録されている。
収録曲
01.「Innuendo – イニュエンドウ」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉1991年1月14日にアルバムからの1枚目のシングルのA面としてリリースされた曲。イギリスのシングル・チャートでは1位を記録。イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、YESのスティーヴ・ハウ(Steve Howe)がゲストとして、フラメンコ・ギターを演奏している。クイーンのメンバー以外のミュージシャンがスタジオ・アルバムでギターを演奏した唯一の曲。
02.「I’m Going Slightly Mad – 狂気への序曲」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉1991年3月4日にアルバムからの2枚目のシングルのA面としてリリースされた曲。イギリスのシングル・チャートでは最高22位を記録。
03.「Headlong – ヘッドロング」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉アップテンポのロック・ソング。1991年5月13日にアルバムからの3枚目のシングルのA面としてリリースされ、イギリスのシングル・チャートでは最高14位を記録。
04.「I Can’t Live With You – アイ・キャント・リヴ・ウィズ・ユー」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉元々はブライアン・メイが自身のソロ・アルバム「バック・トゥ・ザ・ライト」のために書かれた曲。
05.「Don’t Try So Hard – ドント・トライ・ソー・ハード」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉フレディ・マーキュリーの感情豊かなボーカルが際立つ、繊細なバラード。
06.「Ride The Wild Wind – ライド・ザ・ワイルド・ウインド」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉疾走感のあるロック・ナンバー。
07.「All God’s People – 神々の民」
〈作詞・作曲〉クイーン&マイク・モラン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉アルバムからの3枚目のシングル「Headlong」のB面に収録された曲。元々はフレディ・マーキュリーが自身のソロ・アルバム用にイギリスのソングライターでプロデューサーのマイク・モランと書いた曲。
08.「These Are The Days Of Our Lives – 輝ける日々」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉1991年9月5日(フレディ・マーキュリーの誕生日)にアルバムからの4枚目のシングルのA面としてリリースされた曲。イギリスのシングル・チャートで1位を記録。
09.「Delilah – 愛しきデライラ」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉デライラとは、フレディ・マーキュリーが当時飼っていた猫の名前である。
10.「The Hitman – ザ・ヒットマン」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉パワフルなギターリフが印象的な曲。アルバムからの2枚目のシングル「I’m Going Slightly Mad」のB面に収録された。
11.「Bijou – ビジュウ」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉アルバムからの1枚目のシングル「Innuendo」のB面に収録された曲。
12.「The Show Must Go On – ショウ・マスト・ゴー・オン」
〈作詞・作曲〉クイーン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉アルバムの締めくくりにふさわしい壮大な曲。1991年10月14日にベスト・アルバム『Greatest Hits II』からの先行シングルとしてリリースされ、イギリスのシングル・チャートで最高16位を記録。歌詞は逆境に立ち向かう勇気と決意を歌っている。
『Innuendo – イニュエンドウ』をソング・ライターの比率で見ると、以下のとおり。
- クイーン名義の曲(11曲) = 91.7%
- クイーン/マイク・モラン名義の曲(1曲) = 8.3%
イギリスのアルバム・チャートで1位を記録
『Innuendo – イニュエンドウ』のイギリスのアルバム・チャートでの最高位は1位である。イギリスのアルバム・チャートに1991年2月16日付で初登場1位を記録し、翌週も1位を獲得した。1位獲得回数は2回。チャートには37週間チャート・インした。
アルバム・ジャケットについて
『Innuendo – イニュエンドウ』のアルバム・ジャケットには、19世紀フランスの画家であり風刺画家のジャン=ジャック・グランヴィルの絵を使用している。この絵は、グランヴィルの「Un Autre Monde – 別の世界」という本から引用をしている。
また、アルバムからのシングル「I’m Going Slightly Mad」と「The Show Must Go On」にも、グランヴィルの他の絵が使用されている。