『A Night at the Opera』はQueenが発表した4枚目のオリジナル・アルバム
『A Night at the Opera – オペラ座の夜』はQueen(クイーン)が発表した4枚目のオリジナル・アルバム。 タイトルは、マルクス兄弟出演の1935年の映画「オペラは終わった – A Night at the Opera」に由来している。イギリスでの発売日は1975年11月21日。 プロデューサーはロイ・トーマス・ベイカーとクイーンが担当。 アルバムには全部で12曲が収録されていて、1~7曲目までがアナログ・レコードのA面にあたり、8~12曲目までがB面にあたる。
収録曲
01.「Death on Two Legs(Dedicated to…) – デス・オン・トゥー・レッグス」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉歌詞の内容は、クイーンの最初のマネージャーでトライデント・スタジオのオーナーでもあったノーマン・シェフィールド(Norman Sheffield)に対する怒りを込めて書いた曲。攻撃的な歌詞と鋭いギターリフが特徴。
02.「Lazing On A Sunday Afternoon – うつろな日曜日」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉1920年代のミュージックホール風の楽曲。わずか1分13秒という短い曲ながら、遊び心にあふれたスタイルが印象的。クイーンがリリースした曲の中で演奏時間が一番短い曲。(隠しトラックを除く)
03.「I’m In Love With My Car –アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」
〈作詞・作曲〉ロジャー・テイラー
〈リード・ボーカル〉ロジャー・テイラー
〈曲について〉ロジャー・テイラーが制作し、リード・ボーカルも担当した曲。彼の友人と車に対する愛をテーマにしてる。「ボヘミアン・ラプソディ」のB面曲としてシングル・カットされた。
04.「You’re My Best Friend –マイ・ベスト・フレンド」
〈作詞・作曲〉ジョン・ディーコン
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉ジョン・ディーコンが妻への愛を込めて書いた曲。明るいポップなメロディーと温かい歌詞が特徴。アルバムから2枚目のシングル(B面は「’39」)としてリリースされた。ジョン・ディーコンの曲で初めてシングルでリリースされた。
05.「’39 –’39」
〈作詞・作曲〉ブライアン・メイ
〈リード・ボーカル〉ブライアン・メイ
〈曲について〉ブライアン・メイが曲を制作し、リード・ボーカルも担当した曲。時間旅行と孤独をテーマにしている。アコースティックギターが主体で、フォークの影響が感じられる。アルバムから2枚目のシングル「You’re My Best Friend」のB面に収録された。
06.「Sweet Lady – スウィート・レディ」
〈作詞・作曲〉ブライアン・メイ
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉リズミカルなギターリフと激しいドラムが印象的で、恋愛におけるフラストレーションをテーマにしている。
07.「Seaside Rendezvous – シーサイド・ランデヴー」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉ブラスやウッドウィンドのパートを、マーキュリーとテイラーが口で模倣しているのが特徴。
08.「The Prophet’s Song – 預言者の唄」
〈作詞・作曲〉ブライアン・メイ
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉黙示録的なテーマを扱った重厚で壮大な楽曲で、ハードロックの要素と複雑なアレンジが組み合わさっている。クイーンがリリースした曲の中で演奏時間が一番長い曲。(隠しトラックを除く)
09.「Love Of My Life – ラヴ・オブ・マイ・ライフ」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉ピアノとオーケストレーションが美しいバラード。フレディ・マーキュリーが当時の恋人メアリー・オースティンのために書いた曲。
10.「Good Company – グッド・カンパニー」
〈作詞・作曲〉ブライアン・メイ
〈リード・ボーカル〉ブライアン・メイ
〈曲について〉ウクレレを使った軽快なジャズ調の曲。ブライアン・メイが制作をし、リード・ボーカルも担当した。
11.「Bohemian Rhapsody – ボヘミアン・ラプソディ」
〈作詞・作曲〉フレディ・マーキュリー
〈リード・ボーカル〉フレディ・マーキュリー
〈曲について〉Queenの代表曲で、ロック史上最も有名な曲の一つ。世界的な大ヒットとなり、バンドの名声を確固たるものにした。バラード、オペラ、ハードロックが融合した独創的な構成となっている。イギリスのシングル・チャートで9週間1位を獲得。また、イギリスで歴代最も売れたシングルの第3位も記録している。
12.「God Save The Queen – ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」
〈作詞・作曲〉不明
〈リード・ボーカル〉なし
〈曲について〉イギリスの国歌「God Save the Queen」のインストゥルメンタル・バージョン。アルバムのエンディングにふさわしい壮大なアレンジが施されている。
『A Night at the Opera – オペラ座の夜』をソング・ライターの比率で見ると、以下のとおり
- フレディ・マーキュリー名義の曲(5曲) = 41.7%
- ブライアン・メイ名義の曲(4曲) = 33.3%
- ロジャー・テイラー名義の曲(1曲) = 8.3%
- ジョン・ディーコン名義の曲(1曲) = 8.3%
- 作者不明の曲(1曲) = 8.3%
イギリスのアルバム・チャートで1位を記録
『A Night at the Opera – オペラ座の夜』のイギリスのアルバム・チャートでの最高位は1位である。イギリスのアルバム・チャートに1975年12月13日付で2位に初登場して、1975年12月27日付のチャートで1位を記録した。1位獲得回数は4回。イギリスのアルバム・チャートには72週チャート・インした。
アルバム・ジャケットについて
『A Night at the Opera – オペラ座の夜』のアルバム・ジャケットのデザインは、グラフィック・デザイナーでアート・ディレクターのデビッド・コスタ(David Costa)が担当した。デビッド・コスタは、エルトン・ジョン、ジョージ・ハリスン、エリック・クラプトンなど様々なアーティストのアルバム・ジャケットをデザインした事で知られている。