ビートルズ最後のライブ・パフォーマンス ルーフトップ・コンサート 演奏時間は42分 警察官が来て、途中で中止に
ビートルズの最後のライブ・パフォーマンスは映画の撮影用に行われたものである。ビートルズを題材にしたドキュメンタリー映画『レット・イット・ビー』の撮影用に1969年1月30日に行われた。
演奏場所は、イギリス・ロンドンのサヴィル・ロウにあるビルの屋上で、このビルはアップル・コア※1のオフィスがあった場所である。
このライブ・パフォーマンスが、ルーフトップ・コンサートである。
無許可で行われたこのライブ・パフォーマンスは、警察官の制止により、42分で中止されてしまう。
「ルーフトップ・コンサート」がビートルズの最後のライブ・パフォーマンスとなった。
ちなみにビートルズの最後の正式なコンサートは、1966年8月29日、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコのキャンドルスティックパークで行われたコンサートである。
※1 アップル・コアは、ビートルズが設立した会社。アップル・レコード等を含め、当時は5つの事業を行なっていた。
ルーフトップ・コンサートで演奏された曲
「Get Back – ゲット・バック」(3テイク)
「Don’t Let Me Down – ドント・レット・ミー・ダウン」(2テイク)
「I’ve Got a Feeling – アイヴ・ガッタ・フィーリング」(2テイク)
「One After 909 – ワン・アフター・909」(1テイク)
「Dig a Pony – ディグ・ア・ポニー」(1テイク)
※この時のライブ・パフォーマンスでは同じ曲を2、3回繰り返したり、断片的に演奏した曲などもあるので、正式な演奏曲数は未定である。
ルーフトップ・コンサートではビートルズのメンバー以外に演奏に参加したミュージシャンがいる?
ルーフトップ・コンサートには、バンドのメンバー4人以外に演奏に参加したミュージシャンが1人だけいる。それはビリー・プレストン(Billy Preston)である。
ビリー・プレストンは、アメリカ出身で1946年9月2日生まれのミュージシャン。
演奏楽器はキーボード、オルガン、エレクトリック・ピアノ等。
ルーフトップ・コンサートにおいて、ビリー・プレストンは「ゲット・バック」でエレクトリック・ピアノを演奏した。