『イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)』はビートルズが発表した11枚目のオリジナル・アルバム
『イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)』は、ビートルズが発表した11枚目のオリジナル・アルバムで、ビートルズ初のアニメ映画『イエロー・サブマリン』のサウンド・トラック・アルバムでもある。※1
イギリスでの発売日は1969年1月17日。
プロデューサーはジョージ・マーティン。
アルバムには全部で13曲が収録されている。
1~6曲目までがアナログ・レコードのA面にあたり、7~13曲目までがB面にあたる。
A面はビートルズの楽曲が収録されているが、B面はジョージ・マーティンが作曲した映画のサウンドトラックである。
曲目について
01.「イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉リンゴ・スター
〈曲について〉ビートルズがイギリスで発売したオリジナル・シングルで、リンゴ・スターがリード・ボーカルを努めた唯一の曲。
02.「オンリー・ア・ノーザン・ソング(Only A Northern Song)」
〈作詞・作曲〉ジョージ・ハリスン
〈リード・ボーカル〉ジョージ・ハリスン
〈曲について〉タイトルのノーザン・ソングス(Northern Songs Ltd.)とは、ビートルズのオリジナル曲の版権を所有する音楽出版社の事である。
03.「オール・トゥゲザー・ナウ(All Together Now)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー & ジョン・レノン
〈曲について〉アルバムの3曲目に収録されている曲。
04.「ヘイ・ブルドッグ(Hey Bulldog)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉元の歌詞では「Hey Bullfrog(ウシガエル)」と書かれていたものが「Hey Bulldog(ブルドッグ)」に変更されて、それがそのままタイトルになった曲。
05.「イッツ・オール・トゥ・マッチ(It’s All Too Much)」
〈作詞・作曲〉ジョージ・ハリスン
〈リード・ボーカル〉ジョージ・ハリスン
〈曲について〉ジョージ・ハリスン作のビートルズの曲で一番演奏時間が長い曲。
06.「愛こそはすべて(オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ)(All You Need Is Love)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉世界初の衛星中継テレビ番組でビートルズが演奏した曲。
B面は全てジョージ・マーティン作の曲である。
07.「ペパーランド(Pepperland)」
08.「シー・オブ・タイム(Sea of Time)」
09.「シー・オブ・ホールズ(Sea of Holes)」
10.「シー・オブ・モンスターズ(Sea of Monsters)」
11.「マーチ・オブ・ミーニーズ(March of the Meanies)」
12.「ペパーランド・レイド・ウエイスト(Pepperland Laid Waste)」
13.「イエロー・サブマリン・イン・ペパーランド(Yellow Submarine in Pepperland)」
01~07、09~13の12曲がレノン/マッカートニー名義の楽曲。
08がジョージ・ハリスン名義の楽曲。
『イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)』をソング・ライターの比率で見ると、以下のとおり。
B面はジョージ・マーティンのオーケストラ演奏なので含みません。
レノン/マッカートニー名義の曲 = 66.7%
ジョージ・ハリスン名義の楽曲 = 33.3%
※1 『マジカル・ミステリー・ツアー』は、イギリスのオリジナル盤は2枚組EPという形で発表されたので、当初はアルバムとしてはカウントされていなかった。しかし、ビートルズのアルバムがCD化された際に、『マジカル・ミステリー・ツアー』がアルバムとしてカウントされる事になった。現在は発売日の順に伴い、9作目のアルバムにカウントされた。それに伴い『イエロー・サブマリン』は11枚目のオリジナル・アルバムとなった。
イギリスのアルバム・チャートで1位にならなかった唯一のアルバム
『イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)』は、1969年1月26日付けのイギリスのアルバム・チャートで初登場37位を記録。
翌週のチャートで最高3位を獲得したが、1位を記録することはなかった。
『イエロー・サブマリン』は、ビートルズのオリジナル・アルバムでイギリスのアルバム・チャートで1位を獲得したことがない唯一のアルバムである。
イギリスのアルバム・チャートにはトータルで10週に渡って登場した。