『ウィズ・ザ・ビートルズ – With the Beatles』はビートルズが発表した2枚目のオリジナル・アルバム
『With the Beatles – ウィズ・ザ・ビートルズ』は、ビートルズが発表した2枚目のオリジナル・アルバムである。
イギリスでの発売日は1963年11月22日。
プロデューサーはジョージ・マーティン。
アルバムには全部で14曲が収録されている。
1~7曲目までがアナログ・レコードのA面にあたり、8~14曲目までがB面にあたる。
曲目について
01.「It Won’t Be Long – イット・ウォント・ビー・ロング」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉ジョン・レノンがリードボーカルを担当し、力強いコーラスとビートルズらしいハーモニーが特徴の曲。歌詞は「恋人との再会」についてをテーマにしている。
02.「All I’ve Got To Do – オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉ソウルやR&Bの影響が感じられるバラード。
03.「All My Loving – オール・マイ・ラヴィング」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー
〈曲について〉アップテンポのリズムと甘いメロディーが特徴の曲。歌詞は「恋人への想い」についてをテーマにしている。
04.「Don’t Bother Me – ドント・バザー・ミー」
〈作詞・作曲〉ジョージ・ハリスン
〈リード・ボーカル〉ジョージ・ハリスン
〈曲について〉ジョージ・ハリスンがビートルズで初めて作詞、作曲を担当した曲。リード・ボーカルも担当。
05.「Little Child – リトル・チャイルド」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン & ポール・マッカートニー
〈曲について〉軽快なリズムが特徴の曲。
06.「Till There Was You – ティル・ゼア・ウォズ・ユー」
〈作詞・作曲〉メレディス・ウィルソン
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー
〈曲について〉1957年に上演されたブロードウェイ・ミュージカル「ザ・ミュージックマン」の劇中歌として使用された曲のカバー。
07.「Please Mister Postman – プリーズ・ミスター・ポストマン」
〈作詞・作曲〉ジョージア・ドビンズ/ウィリアム・ギャレット/ブライアン・ホーランド/ロバート・ベイトマン/フレディ・ゴーマン
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉アメリカのコーラス・グループ、マーヴェレッツが1961年にデビュー・シングルとしてリリースして、ビルボード・チャートで1位を獲得した曲のカバー。
08.「Roll Over Beethoven – ロール・オーバー・ベートーヴェン」
〈作詞・作曲〉チャック・ベリー
〈リード・ボーカル〉ジョージ・ハリスン
〈曲について〉アメリカのシンガーソングライターでギタリストのチャック・ベリーが1956年にリリースした曲のカバー。 ビートルズのロックン・ロールのルーツを強く感じさせる。
09.「Hold Me Tight – ホールド・ミー・タイト」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー
〈曲について〉リズミカルでエネルギッシュな曲。
10.「You Really Got A Hold On Me – ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」
〈作詞・作曲〉スモーキー・ロビンソン
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン & ジョージ・ハリスン
〈曲について〉アメリカのコーラス・グループ、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズが1962年にリリースした曲のカバー。
11.「I Wanna Be Your Man – アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉リンゴ・スター
〈曲について〉ローリング・ストーンズに提供した曲をカバーしたもの。
12.「Devil in Her Heart – デヴィル・イン・ハー・ハート」
〈作詞・作曲〉リチャード・ドラプキン
〈リード・ボーカル〉ジョージ・ハリスン
〈曲について〉アメリカのR&Bグループ、ザ・ドネイズが1962年にリリースした曲のカバー。
13.「Not a Second Time – ナット・ア・セカンド・タイム」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉歌詞は「失恋後の後悔と拒絶」についてをテーマにしている。
14.「Money (That’s What I Want) – マネー」
〈作詞・作曲〉ジェイニー・ブラッドフォード/ベリー・ゴーディ
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉バレット・ストロングのカバー。アルバムの締めくくりにふさわしいパワフルな曲。
01、02、03、05、09、11、13の7曲がレノン/マッカートニー ※1名義の楽曲。
06、07、08、10、12、14の6曲がカバー曲。
04がジョージ・ハリスン名義の楽曲。
『With the Beatles – ウィズ・ザ・ビートルズ』をソング・ライターの比率で見ると、以下のとおり。
レノン/マッカートニー名義の曲 = 50%
カバー曲 = 42.9%
ジョージ・ハリスン名義の楽曲 = 7.1%
※ マッカートニー/レノン名義も含む
イギリスのアルバム・チャートで21週連続で1位を記録
『With the Beatles – ウィズ・ザ・ビートルズ』は、1963年11月24日付けのイギリスのアルバム・チャートで初登場2位を記録した。(この時の1位はビートルズの1枚目のオリジナル・アルバム『Please Please Me – プリーズ・プリーズ・ミー』)
1963年12月1日付けのチャートでは1位を記録し、トータルで21週連続の1位を記録した。
『With the Beatles – ウィズ・ザ・ビートルズ』は、アルバム・チャートにはトータルで50週に渡ってに渡って登場した。
『ウィズ・ザ・ビートルズ』 アルバム・ジャケットについて
『With the Beatles – ウィズ・ザ・ビートルズ』のアルバム・ジャケットは、写真家でグラフィック・デザイナーのロバート・フリーマン(Robert Freeman)が撮影を担当した。
撮影は1963年8月22日にイギリスのボーンマスにあるパレス・コート・ホテルで行われた。
ロバート・フリーマンは、『Beatles for Sale – ビートルズ・フォー・セール』、『A Hard Day’s Night – ハード・デイズ・ナイト』、『Help! – ヘルプ!』、『Rubber Soul – ラバー・ソウル』のアルバム・ジャケットの撮影も担当した。