ビートルズ『リボルバー(Revolver)』解説:7枚目のアルバム 収録曲やチャートの順位についても

ロック
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『リボルバー(Revolver)』はビートルズが発表した7枚目のオリジナル・アルバム

リボルバー(Revolver)』は、ビートルズが発表した7枚目のオリジナル・アルバムである。 
イギリスでの発売日は1966年8月5日。
プロデューサーはジョージ・マーティン。
アルバムには全部で14曲が収録されている。
1~7曲目までがアナログ・レコードのA面にあたり、8~14曲目までがB面にあたる。 

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曲目について

01.「タックスマン(Taxman)」
〈作詞・作曲〉ジョージ・ハリスン
〈リード・ボーカル〉ジョージ・ハリスン
〈曲について〉ジョージ・ハリスン作の曲の中で、オリジナル・アルバムの1曲目に収録された唯一の曲。歌詞の内容は、当時のイギリスの高い税率に対して皮肉を込めている。

02.「エリナー・リグビー(Eleanor Rigby)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー
〈曲について〉ビートルズのメンバーは楽器を演奏しておらず、外部のミュージシャンがバイオリン、ビオラ、チェロなどを演奏している。「イエロー・サブマリン」とのダブルA面シングルとしてリリースされた。

03.「アイム・オンリー・スリーピング(I’m Only Sleeping)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉テープの逆回転によるギターソロが収録されている曲。

04.「ラヴ・ユー・トゥ(Love You To)」
〈作詞・作曲〉ジョージ・ハリスン
〈リード・ボーカル〉ジョージ・ハリスン
〈曲について〉ジョージがシタールを演奏した曲。他にもインドの楽器が多く使用されている。

05.「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア(Here, There And Everywhere)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー
〈曲について〉ザ・ビーチ・ボーイズが1966年に発表した「神のみぞ知る(God Only Knows)」に影響されて書かれたと言われている曲。 

06.「イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉リンゴ・スター
〈曲について〉「エリナー・リグビー」とのダブルA面シングルとしてリリースされた。

07.「シー・セッド・シー・セッド(She Said She Said)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉ポール・マッカートニーが演奏に参加していない為、ジョージ・ハリスンがベースを演奏している。

08.「グッド・デイ・サンシャイン(Good Day Sunshine)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー
〈曲について〉アメリカのバンド、ラヴィン・スプーンフル(Lovin’ Spoonful)の「デイドリーム(Daydream)」に影響を受けたと言われている。

09.「アンド・ユア・バード・キャン・シング(And Your Bird Can Sing)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉ジョージ・ハリスンとポール・マッカートニーがリードギターを演奏した曲。

10.「フォー・ノー・ワン(For No One)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー
〈曲について〉ジョン・レノンとジョージ・ハリスンがレコーディングに参加していない曲。

11.「ドクター・ロバート(Doctor Robert)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉ロバート・フライマン(Robert Freymann)という実在の人物を題材にした曲。

12.「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー(I Want To Tell You)」
〈作詞・作曲〉ジョージ・ハリスン
〈リード・ボーカル〉ジョージ・ハリスン
〈曲について〉ジョージ・ハリスン作の3曲目。『リボルバー』はジョージ作の曲が3曲収録された初めてのアルバム。

13.「ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ(Got To Get You Into My Life)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ポール・マッカートニー
〈曲について〉ビートルズの楽曲で管楽器が使用された初めての曲。

14.「トゥモロー・ネバー・ノウズ(Tomorrow Never Knows)」
〈作詞・作曲〉レノン/マッカートニー
〈リード・ボーカル〉ジョン・レノン
〈曲について〉アルバムの一番最後に収録されている曲だが、アルバム製作時の一番最初にレコーディングされた曲。歌詞は、アメリカの心理学者ティモシー・フランシス・リアリー(Timothy Francis Leary)の著書『チベットの死者の書-サイケデリック・バージョン(The Psychedelic Experience: A Manual Based on the Tibetan Book of the Dead)』に触発されたもの。


02、03、05~11、13、14の11曲がレノン/マッカートニー名義の楽曲。
01、04、12の3曲がジョージ・ハリスン名義の楽曲。 

リボルバー(Revolver)』をソング・ライターの比率で見ると、以下のとおり。

レノン/マッカートニー名義の曲 = 78.6%
ジョージ・ハリスン名義の楽曲 = 21.4%

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イギリスのアルバム・チャートで7週連続の1位を記録

リボルバー(Revolver)』は、1966年8月7日付けのイギリスのアルバム・チャートで初登場1位を記録。
トータルで7週連続の1位を記録した。
アルバム・チャートにはトータルで34週に渡って登場した。 

『リボルバー』 アルバム・ジャケットについて

リボルバー(Revolver)』のアルバム・ジャケットのデザインは、ドイツ出身の画家で、ミュージシャンでもあるクラウス・フォアマン(Klaus Voormann)が担当した。 
クラウス・フォアマンはミュージシャンとして、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターのそれぞれのソロ・アルバム等にもベーシストとして参加している。

リボルバー(Revolver)』のアルバム・ジャケットは、1967年3月にグラミー賞の最優秀レコーディング・パッケージ賞(The Grammy Award for Best Recording Package)を受賞した。

ビートルズのオリジナル・アルバムで、グラミー賞の最優秀レコーディング・パッケージ賞を受賞したことがあるのは、リボルバー(Revolver)』『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band)』の2枚である。